本講義

また個人輸入と商用輸入の違いについても学習していきましょう。
関税ってそもそもなんでしたっけ?


あざらし君の好物の貝を例にすると、日本では1個300円でも同じものが100円で輸入されていたらどうしますか?
だって同じものなんですよね?


それを防止するために輸入するものに対して関税をかけ国内産業を保全しているのです。
関税は国内産業保持のためにとても大切なんですね。
あと関税は個人と商用で異なると言っていましたがどう変わるのでしょうか?


商品価格×60%×(関税+消費税)+通関手数料
商用輸入にかかる関税は、
(商品価格+保険+国際送料)×関税率
とそれぞれ決められています。
また(商品価格+保険+国際送料) = CIF価格とも言われ、消費税計算の時に使用するため覚えておくといいでしょう。
合わせて輸入総額が20万円以下の場合はカテゴリー毎の一律の簡易税率が適用されることも合わせて覚えておきましょう!
今日の講義は以上です。お疲れ様でした!
ありがとうございました!

補足テキスト
今日の講義は関税の計算方法についてでした。
関税は国内産業の保持のための税金であり、商品のカテゴリー毎に関税率が異なります。
といっても難しい話ではなく、1度1通りの流れを確認することで利益計算の際に間違いをしないことができるので数字が苦手な人も投げ出さず覚えておきましょう。
商用輸入の関税の計算方法と具体例
関税の計算方法は個人と商用の2通りがありますがビジネスとして行うため商用輸入での関税計算方法を覚えておきましょう。
商用輸入の関税計算方法は以下の計算式で求めることができます。
(商品価格+保険+国際送料) ×関税率
※(商品価格+保険+国際送料) = CIF価格と言われます。
例を出して考えると、
商品価格…5万円
保険料…0円
国際送料…1万円
商品カテゴリー…玩具
とすると、
(5万円+0円+1万円)×3%=1800円
が関税となります。
この関税率の「3%」は少額輸入の簡易税率に基づく値です。
少額輸入の簡易税率は商品総額が20万円以下の場合に適用されます。
簡易税率のカテゴリーは商品毎に7つに分かれているため以下のリンクから参照してみてください。
商用輸入の消費税の計算方法
関税とともに覚えておかなくてならないのは消費税の存在です。
消費税は関税を計算してからでないと正確な金額を算出することができません。
したがって関税の計算→消費税の計算という流れになることを覚えておきましょう。
(CIF価格+関税) × 8%
(6万円+1800円)×8%=4944円
となり4944円が消費税であることがわかります。
輸入ビジネスにおける関税の計算方法 まとめ
今回の講義は関税の計算方法について解説させていただきました。
数字が苦手な人はよくどんぶり勘定にしてしまうのですが、
大雑把な性格の人で成功している人はいないのでしっかりと支払う金額を把握しておく必要があります。
またいちいち計算していては時間が勿体無いのでExcelに上記の計算式を入力しておき商品価格と送料を入力すれば、関税と消費税が産出されるようにしておくことをおすすめしています。
とにかく1円にこだわるビジネスを継続していくことが成功への鍵だと思いますのでしっかり取り組んでいきましょう。