本講義

経験が少ないためミスをしてしまうのはしょうがないことですが今回解説する内容で同じミスをしないように気をつけていきましょう。
具体的にどのような失敗をしてしまうのでしょうか?


・安直な値下げ
・過少・過剰在庫
・リードタイムの計算
でミスをしやすいです。
結構僕も「販売数の予想」に関してはまだやりがちなミスです…


しかし「安直な値下げ」と「過剰在庫」に関しては利益に直結する問題なので2度目の失敗をしないようにしなくてはなりません。


他の「リードタイムの計算」についても考えておくと販売数の推移を予想しやすくなるので必ず学習しておきましょう。
各項目は補足テキストに詳しく解説しているのでしっかり復習してくださいね!
今日の講義は以上です。お疲れ様でした!
まだまだミスをしがちなのでしっかり復習して基礎固めをしたいと思います!

補足テキスト
今日の講義は「初心者が行いがちな失敗」についてでした。
初心者が行いがちの失敗は上記した3つの他にもありますが、この3つが利益に直結する問題であったり、予想通りの販売数を達成できるかということに直結してくることなので、今回はこの3つを軸に話を進めていきたいと思います。
失敗① 安直な値下げ
初心者が最も行いがちな失敗例としてよく上がるのがこの「安直な値下げ」です。
安直な値下げがどういうことを招くかというと、ずばり「価格競争」です。
「安直な値下げ=価格競争のトリガー」
になることを覚えておきましょう。
初心者の方は仕入れた商品を一刻も早く売りたいと考えるため(経験を積んだ方でもそうだと思いますが)カートボックスの獲得を目指して出品時の最安値もしくはそれよりも値段を下げて販売する傾向がかなり高いです。
経験上価格競争が起こっているかの判断は、
「1円単位で販売価格が下がっている商品」
と私は考えています。
「カートボックスを獲得する=誰よりも安く売る」
という一面しか見ていないためこのような状況を引き起こしていると考えられます。
カートボックスは販売価格も重要ですが、
レビューの評価の質といったその他の複合的要因が獲得の大きな要素となるため、
価格を最安値にしたからといって獲得できるものではありません。
なので「今販売価格が5000円だから、4999円で販売すればカードボックスが獲得できる!」と考えることは自らの利益を減少させるトリガーを引いていることと同じことなので1円単位での値下げは絶対にやめましょう。
失敗② 過少・過剰在庫
販売するために海外から品物を仕入れると思いますが、
その時に初心者がよくやりがちな失敗として過少・過剰在庫があります。
これらが引き起こされる原因としては、
「販売実績データの読み間違い」
が主因であると考えています。
他にも、
「このシリーズは売れているからきっと他のシリーズも同じ位売れるに違いない」
と言うような数値に基づかない仕入れを行う場合は過剰在庫(=不良在庫)になる危険性を秘めていますし、
「月に30個売れているけど、セラーが30人いるから1つだけ仕入れよう」
とする人は過少在庫になりがちです。
確かに仕入れの目安量一人当たり1個なので間違いは無いのですが、
「価格が安定している&月間販売数が20個以上」
の場合に関しては仕入れの目安量の2倍を目安に仕入れてもいいと思います。
需要はあるのに供給が追いついていないと、残った他のセラーが価格を上げて販売し利益独占して悔しい思いをすると思うので、仕入れに関しては大胆さも必要であることを覚えておきましょう。
また仕入れをする時の参考として「【モノレート】を使用しましょう」とどの人も言っていて、それ自体は全くもって正しいのですが、1つ気をつけなくてはならないことは「正確な販売数を算出してくれない」ということです。
あまりに信じすぎると過少・過剰在庫の元になりやすいので注意しましょう。
※特に12月は通常の2〜3倍需要が増えるので、平均して月間販売数を算出するモノレートでは特に12月絡みのデータに関しては注意が必要です。
また具体的なモノレートの話は以下の講義で解説しているので参考にしてください。
失敗③ リードタイムの計算
リードタイムとは簡単に言うと、
「仕入れをしてから販売するまでの時間」
と考えておきましょう。
なぜこのリードタイムを計算しておかなくてはいけないかと言うと、
「需要と供給の流れ」
を理解しておく必要があるからです。
どういうことかと言うとどんな商品でもセラーの数が増加したり減少したりと言う事は起こります。
例えば月間販売数は15個の商品で見つけたときに販売セラーが2人しかいなかったと仮定します。
すると自分も含めて販売セラーは3人になるので、
15個÷ 3人=1人当たり5個
販売できるということにはなりますが、この式には致命的な要素が抜けています。
それが「リードタイムによるライバルセラーの増加」です。
あなたがこの商品を見つけた時、ほぼ間違いなく他のライバルセラーも同様に見つけています。
すると他のライバルセラーも同じような計算をして仕入れをするため需要よりも供給が上回り一人当たりの販売個数が1個を下回ると言う事態になる事は珍しい話ではありません。
特に利益率が良い品物である場合は需要と供給のバランスが逆転しがちです。
ここで行なってはいけないことは、失敗の①で記載した「安直な値下げ」です。
商品を仕入れて販売したときにセラーの数が2人から20人に激増していたとします。
このとき経験が浅ければ浅いほど早く販売をしようと言う心理が働くため薄利でもいいから在庫を処分しようと言う動きをしがちです。そのため価格競争が起きます。
しかし冷静に考えてみると、
「値下げをしていない状態でも月間平均15個売れている商品」
のため、販売しているセラーが小売セラーばかりである場合は多くても3~4個の仕入れにとどまっていると思うので、価格競争が起きても追随せず他のセラーの在庫がなくなるのを待つことも戦略の1つです。
価格競争が起きて価格が下がると需要増えるため他のライバルセラーの在庫の減りも自然と早くなります。
だいたい1ヶ月〜1.5ヶ月すると再度需要と供給のバランスが保たれて適正な価格で販売することができるので、もしもこのような状況になったら上記のような戦略をとることをおすすめしています。
※ただし値下げをしたセラーの中に“卸売セラー”がいる場合は追随した方がいいです。
卸売で販売しているセラーはある程度経験を積んでうまく在庫を回していることから販売価格を下げたままの販売を継続することがあります。
するといつまでたっても自分の商品が売れ残るため一種の不良在庫になってしまう恐れが出てくるので追随して販売していきましょう。
卸売りのセラーがいるかどうかは拡張ツールの「XDEALER.PRO」で判断することができます。
詳しい使い方等は以下の講義を参考にしてください。
●商品リサーチを効率化するGoogle Chromeの拡張ツールとは
まとめ
今回は初心者が行いがちな失敗について3点解説させていただきました。
読んでいただいた方はこの3点は全てにおいて互いに関係しているということがわかると思います。
初心者から中級者、そして上級者になったとしてもこの3つは基礎の基礎としてしっかりと覚えておかなくてはならない事項です。
ですので無駄な失敗をしないためにもしっかりと覚えておきましょう。